雪組東宝公演『君を愛してる−Je t’aime−』を見てきました。

プロローグのサーカスとかは綺麗で、演じてる雪組生徒さんたちも相変わらずの美男美女ぞろいで、最初はウハウハ見てたんだけど。
場面が進んでいくうちに、う〜〜〜ん、何とも居心地の悪さが。
この奥歯に挟まったものが取れない、みたいなムズムズした感覚は何なんだ?

見終わった後考えた。

多分、主要登場人物たちが、次から次へと、男も女も老いも若きも
「愛してる」→はい、それじゃ「結婚」!って気持ちが直結しちゃってるのが、自分は違和感だったんだ。
まあジョルジュが、「ずっと夢見てる結婚〜♪」みたいに歌うのや、出会ったばかり好きになったばかりのマルキーズに対する思いが、愛してる→結婚、になるのは、
父さんからの訳の分からない遺産相続の条件の事があるし、仕方ないのかもしれないけど。
アルガンの仕事にうるさそうな秘書さんまでが、「何でわかったんだろう。私が結婚してもらいたいって」だもんね。
彼女なんかはまだ「何でわかったんだろう。私が(彼を)好きだって」という感じのセリフで、よい様な?
まあ、キムシンさんは名探偵明智小五郎にまで「結婚してください〜♪」ってありえない事歌わせちゃうお人だからなあ…。
ああ、そう言えばあのキムシン版黒蜥蜴では、雨宮くんや早苗さんまで結婚結婚いってたんだった…うああああ、傷が、トラウマがあああああ。。。。あ(笑)

実にオレも既婚者だし、いやあ結婚ってほんとにいいものですねぇ、ってまじに思ってる人間だけど、
でも色んな人の「愛している」のイコール、「愛している」からのその先は、すごく様々な色々な形があるんじゃないかなあ、ってね、思ったりするんだ。。。
その違う形の象徴がフィラントと踊り子ちゃん達、なのかな?
とも思うんだけど、あのチームの考え方もまた極端すぎるというか、うーん。

あとね、マルキーズを始めとしたサーカス団員の皆さん、教会で慈善活動やってるくらい心優しき人達なのに、ジョルジュに凶暴すぎ(笑)。
いくらお金持ちの甘えたくんだからって、マルキーズ洗面器で本気で頭叩くわ(それも二回も・笑)、フェンシングの剣で大勢で向かってくわ(オスカルに楯突く衛兵隊士のパロ?)、
マルちゃんはおたまでもジョルジュの事はたいてたな。。。ドS?(笑)
で、あとから痛がりながらもとっても嬉しそうだったジョルジュ。。。M体質か。
これは、どうも。
どうぞ、末永くお幸せに(笑)。

なんかねー、こんなんでいちいち自分の性分とは相容れない思想と思考回路で物語が流れていったんで、残念ながらハッピーなところ心温まるところまで気持ちが到達しなかったよ。
三月に又見に行くので、その時はこういうお話だからーとわかって見られるから、もっと綺麗な生徒さん、楽しいところに集中して、見る事が出来るといいな。

あ〜でもオレ、アルガンって好きだな。
事業を成功させてやっていくには、切り捨てたり合理的にならなきゃならない時もあるって、実はその痛みもわかりながら、やって行こうとしたアルガンが、この物語の中で唯一きゅんときたキャラかもしれない〜。
あと、フィラントの可愛い可愛いかわいい☆天真爛漫な天使の笑顔♪には、何もかにも関係ないくらい全てぶっとばして、きゅぅぅ〜〜ん、とキタです(ぽっ☆)(しょうもねえ・笑)

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