「キサラギ」という映画を見てきました。

『自殺したアイドル、如月ミキの一周忌
 男、5人、この部屋で事件は起こる』

この煽り文句に、ピキピキっと「オレヲタクアンテナ」が反応しまして(笑)。
ファンサイトで知り合って如月ミキの一周忌に初めて顔を合わせた5人の男を演じる役者さん達も、皆ちゃんと面白いもの見せてくれそうなメンツだし、これはどうもすごく見たいぞ!
というわけで、
レディスデーの本日を狙って行ってまいりました。

……

面白かった〜〜。

いやいやいや、グッときた。
これはね、一度でもアイドルとかに入れあげた事のある人なら、キますよ。
特に、幼い頃から熱をあげてきたのがアイドルに限らず、いつも何といいますか実力的には色々と言われちゃうとこを持った人ばかりだったりする自分なんかは…、
もうたまらないっす。
5人のヲタクっぽい言動とか、笑うところなんだけど、笑いながらどうしてもキュンとくる。
気持ちわかっちゃって(笑)。

タイトルにさせてもらった「だって歌もダメ、芝居もダメなんだぞ!」というのも、これ途中で5人の中の一人が叫ぶ台詞なんですけども。
そしてその後も会話は続いてゆくのですが、これについては皆、如月ミキをこよなく多分盲目的といっていい程愛してる人達なのに、誰も異を唱えないのです。

みんなわかっているんですよね。如月ミキちゃんが歌もお芝居もうまくないって。
でも、きっとそんなの全部ふっとんじゃう位、その人にぐぐっと惹かれちゃう何かって、あるんだよね。
不思議なんだけど、もっと綺麗な人がいたとしても、もっと歌のうまい人がいたとしても、自分が一番大好きなのはやっぱり「その人」だったりするっていう。
どんなに実生活でヘコむ事があったとしても、携帯の待ち受けにしてる一番お気に入りのその人の写真を見てるだけで元気になれるっていう…。

そんな風に思えるアイドルに出会う事が出来るって、実はすごく幸せな事なんだよなあ…なんてこの映画を見ていて思ったりしました。

映画の終盤、如月ミキは、全てのアイドルファンに大きな大きなプレゼント、といってもいいものをくれます。
まだご覧になってない方が読んで下さっているとネタバレになってしまうので、ウォークインクローゼットのくだり、とだけ書いておきます。
私はここで涙が止まらなくなってしまいました。
もしこんな行動本当に如月ミキがしていたんだとしたら、歌と芝居がダメであろうが何だろうが、ミキちゃんは最高の、アイドルの中のアイドルだよ。。。

でも、そんな感動のみで幕を下ろさせないのが、またこの映画のいいところ。
本当に最後の最後まで、あきさせる事のない面白い映画です。

私は、なんだかアイドル関係の事ばかりでこんなに熱く語ってしまいましたが(すみません・汗)、ワンシチュエーションものとしても、サスペンスものとしても、秀逸な作品だと思います。
アイドルファン以外の方も、楽しめる映画だと思いますよ。おススメです☆

コメント